“環境エピゲノミクス研究会 (EEG)”の設立について 2009. 5
澁谷 徹 (環境エピジェネティクス研究所)
ポストゲノム時代を迎え、“Epigenetics”という概念が重要視されつつあります。
これはこれまで研究されてきた突然変異に加えて、遺伝子の発現調節や遺伝子の安定性を重視する考え方で、生物学、毒性学、臨床医学、さらに社会学をも変革させる可能性を秘めている重要な概念です。とくに、種々の環境要因と遺伝子発現との相互反応を研究する”Environmental Epigenomics (EEG)の重要性が、毒性学や臨床医学などの分野で認められつつあります。 そこで、主に日本環境変異学会(JEMS)に所属する有志が集まり、種々の毒性事象を“Epigenetics”をkey wordとして討議する場として、“環境エピゲノミクス研究会 (EEG)”を設立いたしました。この研究会は、「環境ホルモン学会」や「環境毒性研究会」などの会員の皆様にもご参加いただき、さまざまな環境要因が誘発するさまざまな毒性事象から、「環境Epigenomics」という新しい環境毒性学の構築を目指して活動してゆく所存です。 研究会は原則として年2回,定例会およびJEMS学会開催時に実施する予定です。また、ホームページ(http//eegs.web.fc2.com/)を媒体として、研究会の活動や関連学会の情報、さらにこの分野での文献情報なども提供する予定です。この分野に関心をお持ちの多数のの研究者にご参加をいただき、積極的な討論を通して、この分野の発展にいささかなりとも貢献できればと思っております。
2009年5月15日 第1回定例会 静岡県立大学
2009年11月25日 第2回定例会 静岡県立大学
2009年11月26日 日本環境変異原学会第38回大会シンポジウム
「エピジェネティクス-環境変異原研究の新しい展開-」
2010年7月9日 第3回定例会 国立がん研究センター内 がん研究振興財団国際会議場
2010年11月15日 第4回定例会 つくば国際会議場(エポカルつくば)
2011年5月14日 第5回定例会 大阪府立大学中之島サテライト教室
2011年11月20日 第6回定例会 学術総合センター
2012年5月12日 第7回定例会 国際基督教大学国際会議場
2012年11月28日 第8回定例会 静岡市グランシップ
2013年 6月15日 第9回定例会 明治大学 駿河台キャンパス
2013年11月28日 第10回定例会 岡山 就実大学
「環境エピゲノミクス研究会: EEG」の活動再開について 2020年6月1日
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